COLUMN

住宅設計について

01 手の届く価格で実現する、理想の家づくり

ローコストで住宅を建てるために注意すべきポイントや、ローコストで実現する理想の家づくりについてご説明します。

ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは、単に安い材料を使ったり、面積を最小限コンパクトにすることではなく、たとえば安い材料でもおもむきのあるものを選んだり、同じ面積でも視覚的に広く感じるような仕掛けや工夫で、自分たちにとって本当に心地よく快適にすごせる居場所(家)を、適正な価格で実現すること(=ローコスト住宅)だと考えています。決して豪華ではなくてもセンスよく統一された家は、同じ予算で建てた家よりもワンランク「質の高い家」に感じられるはずです。

<まずは自分たちの生活をイメージする>

家づくりは単に間取りや部屋の広さから考えるのではなく、そこでどんな生活をおくるのか、また自分たちにとって気持ちよく、快適で安らげるのはどんなシーンなのかイメージしていくことが大切で、それが後悔しない理想の家づくりへの第一歩になるでしょう。

土地の選び方

日本の地価は、1990年初頭から下落に転じ、景気低迷や少子高齢化などの問題に左右されながら変動してきました。そして現在、以前ほどではないにしても住宅取得を考えるうえで、土地の価格が占める割合はまだまだ高いと言わざるを得ません。

<敷地を生かした家づくり>

そこで一般的な分譲地ではなく、個別に販売している変形地・狭小地・傾斜地に、敷地の特性を生かした家づくりを進めることは、土地+建物で考えた場合、価格的にもメリットが高いといえるでしょう。

※変形地等、安く購入できる土地は、敷地特性による建物本体のコストアップをしっかりと見定めて、土地の購入費用と建物の建築費用の合計金額で判断することが重要です。

[例:一般的な分譲地に住宅を計画した場合]

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[例:変形地等にガレージのある住宅を計画した場合]

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家族が集まる場所とそれぞれの場所

核家族化や共働きによってコミュニケーションが不足しがちな現代では、家族が集まる場所(ファミリールーム)はできるだけ広く、多目的に利用できるスペースとし、家族の時間が大切に過ごせるような配慮も必要です。そしてそれぞれの部屋へは、ファミリールームを経由してアクセスするなど、常に家族の気配が感じられるようにすることも大事なポイントです。

<部屋の広さとコミュニケーションのあり方>

日本の平均的な住宅基準では、子供室の広さは平均6畳といわれています。しかしオーディオやテレビを設置しなければ4畳~5畳でも十分で、逆に6畳もあると部屋にこもるようになり、コミュニケーションが不足する原因にもなりかねません。子供の成長とともに10年後20年後の家族のあり方を考え、子供部屋は必要最小限に。その分ファミリールームを広めに作ることはコミュニケーションをとるうえでも有効だと思います。

[例:変形地等にガレージのある住宅を計画した場合]

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屋外を屋内に見立てた空間

私たちの生活には、屋外・屋内のどちらともいえない、中間的な場所が多く存在します。それは街中のカフェであったり、パーゴラのある公園であったり。

住宅にもそうした空間を取り入れることで、実際の面積以上に広く感じたり、外部からの視線をカットしたプライベートな空間を作る仕掛けになったりします。

<もうひとつのリビング=アウトリビング>

パティオ・光庭・中庭。さまざまな呼び方をするこの場所を、私たちはアウトリビングと呼んでいます。それは、屋外でありながら屋内リビングの延長線のように感じるもうひとつのリビング(=アウトリビング)であり、開放的でありながらプライバシーを確保できるもっとも効果的な手法だと考えているからです。

 

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